北九州下関フェニックスは5月3日、リブワーク藤崎台球場で昨年のリーグ覇者・火の国サラマンダーズとのダブルヘッダーにに臨んだ。第一試合に勝利したものの、第二試合を落とし、1勝1敗とした。
◎第一試合【北九州下関フェニックス 10-2 火の国サラマンダーズ（2024年5月3日） リブワーク藤崎台球場】
第一試合はフェニックスの投打が噛み合い快勝。先発・荒巻千尋は5回を投げ被安打5、2失点で今季2勝目を挙げた。
フェニックス打線の勢いが止まらない。
初回、四球で出塁した中田航大がすかさず盗塁。平間隼人、吉岡翼の内野ゴロで生還し、先制点を奪う。
1-1で迎えた3回には無死満塁のチャンスから、横山晴人に2点タイムリーツーベースが飛び出し3-1に。なおも漁野海人が2点タイムリーを放ち5-1とした。
5回には漁野の犠牲フライ、平間のタイムリースリーベースで2点を追加。7回にも中田のタイムリーツーベース、平間の犠牲フライなどでダメ押しした。
中継ぎ陣も好調をアピール。2番手・勝野侑晟、3番手・伊藤秀樹はともに1イニングを3人で打ち取り無失点。勝野はこの日149キロをマークした。
北九州 １０４０２０３ │１０
火の国 １０１００００ │２
●バッテリー
【北九州】 荒巻千尋、勝野侑晟、伊藤秀樹ー藤木貫太
【火の国】 神田理久 吉村大佑 古殿聖月 小江光樹 – 中川拓真
［本塁打］ イスラエル・モタ7号（火）
［三塁打］ 河野 颯太（北） 平間 隼人（北）
［二塁打］中田 航大（北） 中川 拓真（火）
◎第二試合【北九州下関フェニックス 3-7 火の国サラマンダーズ（2024年5月3日） リブワーク藤崎台球場】
続いて行われた第二試合は終盤に引き離され3-7と敗戦した。
投手陣の制球にやや乱れが出たものの、打撃陣は好調をキープ。横山が第一試合に続いて猛打賞。2試合通算で8打数6安打と気を吐いた。
薮 怜汰も好調をキープ。4月27日の宮崎サンシャインズとのダブルヘッダーに続き、マルチ安打を記録した。吉岡にも当たりが戻っており、中田、横山、鈴木理央らとの外野手のポジション争いが激しくなっている。
先発のタバーレスは1回、2回と3人で抑え上々の立ち上がりを見せるが、3回に3本の安打を許し2点を失う。この日は5回を投げ被安打5、3失点。勝ち負けはつかなかった。
この試合、4番・和希の好走塁が光った。4回の第二打席、センター前にヒットを放った和希は、相手センターの緩慢な動きを見逃さず、一気に二塁を陥れた。
北九州 ０００１１１０ │３
火の国 ００２１０４Ｘ │７
●バッテリー
【北九州】 ジョアン・タバーレス 大山樹生 行木俊ー宮本貴章
【火の国】 波多野陸哉 丹翔也 山口翔 – 中川拓真
［二塁打］ 和希（北） 中田 航大（北） 今津 辰吾（火） 山口嶺生（火）
試合後の松本直晃監督
――２試合の総括をお願いします。
両方勝てるのが理想だったんですけど1勝1敗で終われたので、結果的には悪くないと思います。第一試合は効率よく点が取れましたが、第二試合は残塁も目立ってゲッツーもありましたし、満塁の場面で点を取りきれなかったっていうのがあったんで、修正できる部分は明日に向けて修正したいと思います。
――本野兼任投手コーチが加入しました。
攻撃中はランナーコーチに出ていてベンチにいることが少ないので、そういうときにピッチングコーチが1人いたほうが円滑に回るだろうと思っていました。練習中でも、野手のコンディショニングや選手の表情を細かく見たいと思っていたので、そういった部分もできるようになると思います。
試合後の横山晴人選手
――2試合で6安打と大当たりでした。
去年からずっと、藤崎台球場は相性が良いです。普段はあまり相性とかは信じてはいないんですけど、フェニックスへの入団のきっかけとなったトライアウトが行われた球場でもあるんで、そういう意味では今年も結果を残せてよかったなって思います。ただ、大事な場面で1本出なかったりだとか、先日の宮崎戦で12打席連続で凡退したように、まだムラッ気があるので、調子が悪くても悪いなりにファウルを取れたりだとか、そういう部分を突き詰められたらなと感じています。
――中軸を打つことが増えましたが。
去年は中軸でスタメン出場したときは結果を残せなかったんですが、今年は首脳陣がいろいろ教えてくれますし、試合中もいろいろメンタルのケアとかしてくれてるんで、すごい自信持って打席に立てているなと思います。
