来條美穂監督インタビュー #タカギ北九州ウォーターウェーブ

来條美穂監督インタビュー

来條美穂監督プロフィール

生年月日:1978年9月27日

京都西山高を卒業後、1997年から2012まで日立で選手としてプレー。18年はタカギコーチ兼選手、19年は同監督、20年、21年と同コーチ、22年に同監督復帰

――昨シーズンを振り返ってみていかがでしょうか?

来條監督:JDリーグ初年度(2022年シーズン)はリーグをどう戦うのか不安と期待の中で、なかなか勝つことができずに勝負の難しさを味わっていました。シーズン後半では選手たちが頑張ってくれて、勝率5割ほどで戦えたので手応えを掴んだ上で昨シーズンに臨みました。

初年度は目標すら立てられない状態でしたが、2年目の昨シーズンは大きな目標としてプレーオフ進出を掲げました。シーズン前半は選手も期待にしっかりと応えてくれたのですが、後半の勝負どころでことごとく負けた印象が強く残っています。特に1点差の接戦に泣かされ、8試合中6試合を落としてしまいました。

オフシーズンは「一球」「一振り」にこだわりをもって過ごしてきたので、今シーズンは一点勝負をものにできるような戦い方をしていきたいと思っています。

――1点差の勝負を落とした大きな要因はどのあたりだと考えていますか?

来條監督:技術もそうなんですが、勝負どころでのエネルギーが足りなかったのかなと思います。

――昨シーズンの収穫をお聞かせください。

来條監督:新戦力の今村(みなみ)投手が好投を続け、守備のリズムを作ることの大切さを改めて学びました。粘り強いバッテリーの組み立てが勝負を分けることを実感しました。

また、経験を積んだ選手たちが躍動する姿を見て、全力プレーの大切さを再認識し、勝負どころでの本気の取り組みが欠かせないと感じました。

――今シーズンに向け課題をどのように改善してきましたか?

来條監督:ランナーを一つでも先の塁に進めることと、勝負どころでいかに1点を取るかということの2つを意識したいと思います。この1~2年、バッターにはピッチャーとの勝負をしっかりとしてほしいという思いのもと、ランナー三塁の場面でも、バッターに勝負をかけていました。

しかし、それだけでは点が取れないことが分かったので、そういった場面でも足を絡めたりして、ノーヒットでも点が取れるプレーを心がけていきたいと思います。

――新人選手への期待をお聞かせください。

来條監督:長江乃愛選手はキャッチャーとして大学時代に優勝経験を持っています。チームに新風を吹き込み、同じくキャッチャーの乙津(向茄秋)や稗田(香瑚)と相乗効果を生み出してほしいと思っています。貴重な右打者としての活躍も期待しています。

柏坂志帆選手は高校時代に優勝チームの主力打者として活躍した選手です。足が速くてパンチ力もあり、私が目指しているソフトボールの実現に向け期待のかかる選手です。

宮本夢生選手は長打力が魅力です。バットを握ると表情が変わる「勝負師」だと感じていて、将来は長打力を生かした中心選手に育ってほしいと思っています。

3選手とも、練習試合に起用したときに、守備でも打撃でもやりたいことに積極的に取り組んでいて、期待通りの選手たちです。

――今シーズンの目標、意気込みをお願いします。

来條監督:今シーズンもプレーオフ進出を目標に戦います。昨シーズンのプレーオフの映像を見て、ここでプレーしたいという思いを口にする選手が増えてきました。

創部から言われている「強くて愛されるチーム」作りを念頭に置きながら、プレーオフ進出を現実のものとして目指したいと思っていますし、プレーオフに向けて本気で取り組むことで、多くの方にソフトボールの面白さを感じてもらいたいです。

開幕戦は昨年の王者・トヨタ自動車戦ですが、胸を借りるつもりで真っ向勝負します。開幕ダッシュで勢いに乗れるよう、何としても開幕カードで連勝したいと思います。

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